肩が痛く、夜もズキズキして眠れない…本当に五十肩ですか?

ある日、突然肩が痛み出し、腕が上げられない。

そんな経験をされた方もいると思います。
病院にいくと、この様な症状の方を総称して五十肩と診断され、「運動不足、老化が原因」ですと言われることが多いのですが…
五十肩
ちょっとまってください!
同じような症状で似ているのですが、全く別のケガが隠れています。
「棘上筋断裂(腱板断裂)」です。あまり聞きなれない名前ですが、腱板断裂の発生率に関する臨床研究では、高齢者における発生率は約40%であり、そのうちの20~30%は完全断裂と報告されています。明らかな原因のあるケガにおける発生率は50%程度で、残りの半数は明確な原因がなく、日常生活の中でいつの間にか発生しています。

腱の柔軟性が失われた中年以降に発生しやすく、力仕事が多い男性に若干起こりやすいみたいです。腱板は一度断裂すると自然治癒が望みにくいため、加齢に伴って受傷者数は増加し当院に来院する高齢者でも、ごく一般的に見られる疾患です。

五十肩MRI

五十肩と腱板断裂の鑑別

腱板断裂と五十肩(腱板炎)では処置の方法が全く異なります。
棘上筋断裂(腱板断裂)しているのに五十肩だから肩をぐるぐる動かして下さいなどと言われ真に受けていると症状が悪化し大変なことになります。腱板損傷は、保存療法にて70%以上は軽快するといわれていますが、痛みや運動障害が治癒しない場合は手術の適応となります。関節鏡視下手術と直視下手術がありますが、どちらも術後4週間以上の固定と3か月のリハビリを要します。

五十肩と腱板断裂の違い

自分でわかる検査法

棘上筋断裂(腱板損傷)

ドロップアームテスト

人に手伝ってもらい、手のひらを下に向けた状態で腕を体の横に水平な位置まで上げてもらいますその位置で腕を離してもらい自分でゆっくりと腕を降ろします。ゆっくり降ろせなかったり、脱力感を伴って腕が降下すれば腱板損傷の疑いあり。

ドロップアームテスト、腱板断裂

ペインフルアークサイン

自分で腕を横に上げて行きます。体と腕で出来る角度が60~120度の範囲でのみ肩の痛みが生じた場合腱板損傷の疑い

ペインフルアークサイン、腱板損傷

五十肩

夜間痛があるのが特徴です。
寝ている時に痛みで目が覚めたり、朝方近くに痛みが出る事が多い。

背中に手が回らない、髪の毛がとかせない、シャンプーがつらい。肩関節の回旋運動に著しい運動制限があるのが特徴です。この二つがあると、ほぼ五十肩だと判断してもいいでしょう。

対処法

早期発見が第一ですが、レントゲン撮影だけでは石灰沈着は見えますが、腱板断裂はレントゲン上には映りません。
問診で、症状発生のタイミング、その後の痛みの推移などを聞き、種々の検査法を試みて、腱板損傷の疑いがある時はMRIでの画像診断を受けるべきです。

当院では、連携している病院に速やかにご紹介し、肩関節の3DCTでの観察なども検査してもらいます。患者さま自信が初見で病院に受診されるよりも、スピーディーで的確な検査を受ける事が出来ます。そして、そのデータをもとに、当院の地域最高レベルの施術を受けて頂きますので安心してご来院ください。

肩関節3DCT
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「もうこの五十肩は改善しない」 と痛み・動きの悪さのせいでやりたいことを諦めている方がいれば、まずお話だけでもいいので私のところに来てください腰椎すべり症の詳細をみる

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