コラム

股関節の可動域制限の原因とは?改善方法を解説

「股関節が動かしにくい」「脚が開きにくい」「脚を後ろに引けない」など、股関節の可動域が狭くなっていると感じる方は少なくありません。股関節は体の中でも可動域が広い関節であり、歩行や立ち上がり、しゃがむ動作など日常生活の多くの動きに関わっています。

しかし股関節の動きが悪くなると、歩行時の違和感や痛み、姿勢の乱れなどさまざまな問題が起こる可能性があります。また股関節の可動域制限を放置すると、腰や膝など他の関節にも負担がかかることがあります。

股関節の可動域制限の原因は一つではありません。関節の問題だけでなく、筋肉の硬さや骨盤バランスの乱れなど複数の要因が関係していることが多いです。

この記事では、股関節の可動域制限の主な原因と改善方法についてわかりやすく解説します。

股関節の可動域制限とは?

まず股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節であり、体重を支えながら大きな動きを行うことができる関節です。正常な股関節では次のような動きが可能です。

  • 脚を前に上げる(屈曲)
  • 脚を後ろに引く(伸展)
  • 脚を横に開く(外転)
  • 脚を内側に寄せる(内転)
  • 脚を回す(回旋)

しかし何らかの原因で股関節の動きが制限されると、これらの動作がスムーズに行えなくなります。この状態を股関節の可動域制限と呼びます。

可動域制限が起こるとどうなる?

股関節の可動域が狭くなると、歩行や姿勢に影響が出ることがあります。例えば脚を後ろに引く動きが制限されると歩幅が小さくなり、歩行バランスが崩れることがあります。

また股関節が十分に動かない場合、腰や膝など他の関節が代わりに動くことで負担が集中することがあります。

股関節の動きが悪いと感じる症状

股関節の可動域制限がある場合、次のような症状を感じることがあります。

  • 股関節が詰まる感じがする
  • 脚を開きにくい
  • 脚を後ろに引きにくい
  • しゃがむ動作がしにくい
  • 歩くと股関節が痛い

歩行時の股関節痛については 歩くと股関節が痛い原因と改善方法 の記事でも詳しく解説しています。

股関節の可動域制限の主な原因

股関節の可動域制限にはさまざまな原因があります。ここでは代表的な原因について紹介します。

関節包の硬さ

股関節は関節包という組織に包まれています。関節包は関節を安定させる役割がありますが、硬くなると関節の動きが制限されることがあります。

特に長期間同じ姿勢が続いたり、関節をあまり動かさない生活が続くと関節包が硬くなりやすくなります。

腸腰筋など股関節周囲の筋肉の硬さ

股関節周囲には多くの筋肉があります。特に腸腰筋やお尻の筋肉が硬くなると、股関節の可動域が低下することがあります。

デスクワークや長時間の座り姿勢が続くと腸腰筋が短縮しやすく、股関節の動きが制限される原因になります。

骨盤アライメントの乱れ

骨盤の傾きや左右差があると、股関節の動きに影響が出ることがあります。骨盤バランスが崩れることで股関節周囲の筋肉に偏った負担がかかり、可動域制限につながることがあります。

変形性股関節症

股関節の可動域制限の原因として多いのが変形性股関節症です。これは股関節の軟骨がすり減ることで関節に炎症や変形が起こる疾患です。

変形性股関節症について詳しくは 変形性股関節症の原因と改善方法 の記事でも解説しています。

股関節の可動域制限を放置するとどうなる?

股関節の可動域制限をそのままにしてしまうと、関節の動きがさらに悪くなる可能性があります。股関節は歩行や姿勢に大きく関わる関節であるため、動きが制限されると体全体のバランスに影響が出ることがあります。

例えば股関節の可動域が狭くなると歩幅が小さくなり、歩行時に腰や膝へ負担がかかりやすくなります。その結果、次のような問題が起こることがあります。

  • 腰痛
  • 膝の痛み
  • 歩行バランスの低下
  • 反対側の股関節への負担

また関節の可動域制限が長く続くと、日常生活の動作にも支障が出ることがあります。そのため股関節の動きが悪いと感じる場合は、早めに原因を確認し対策を行うことが重要です。

股関節の可動域制限を改善する方法

股関節の可動域を改善するためには、関節だけでなく筋肉や骨盤バランスなど体全体を整えることが大切です。

股関節の可動域を改善する

関節包や周囲組織が硬くなっている場合、関節の動きを改善するアプローチが必要です。関節の滑りを改善することで股関節の可動域が広がり、動きがスムーズになることがあります。

腸腰筋の柔軟性を高める

腸腰筋は股関節の動きに大きく関わる筋肉です。この筋肉が硬くなると股関節の可動域が制限されるため、ストレッチなどで柔軟性を高めることが重要です。

骨盤バランスを整える

骨盤アライメントが乱れている場合、股関節の動きにも影響が出ます。骨盤バランスを整えることで股関節への負担を分散し、可動域の改善につながることがあります。

自宅でできるセルフケア

股関節の可動域を改善するためには日常生活でのセルフケアも重要です。無理のない範囲で継続することが大切です。

股関節ストレッチ

股関節周囲の筋肉をストレッチすることで関節の動きがスムーズになります。特に腸腰筋やお尻の筋肉のストレッチは可動域改善に効果的です。

ストレッチ方法については 股関節ストレッチ の記事でも紹介しています。

適度な運動

ウォーキングなどの軽い運動を行うことで股関節周囲の筋肉を活性化することができます。ただし痛みが強い場合は無理をせず専門家に相談することが重要です。

当院の施術方法

当院では股関節の可動域制限の原因を評価し、関節・筋肉・骨盤のバランスを整える施術を行います。

関節包の調整

股関節の関節包の柔軟性を改善することで、関節の滑らかな動きを取り戻します。

腸腰筋へのアプローチ

股関節前面の腸腰筋にアプローチし、股関節の可動域改善を目指します。

骨盤アライメント改善

骨盤のバランスを整えることで股関節への負担を減らし、関節の動きを改善します。

ダイエットプログラム併用

股関節には体重の数倍の負荷がかかるため、体重管理も重要です。当院ではダイエットプログラムも併用し股関節への負担軽減をサポートします。

当院の施術計画

股関節の可動域制限の改善には継続的なケアが必要です。当院では次の施術計画を目安としています。

初期は週2回を目安に1ヶ月

関節可動域の改善と筋肉の柔軟性向上を目的とした施術を行います。

その後週1回を2ヶ月継続

股関節機能の安定と再発予防を目的とした施術を行います。

当院が選ばれる理由

変形性股関節専門対応

股関節疾患に特化した評価と施術を行っています。

画像評価をもとにした施術

レントゲンなどの画像情報を参考にしながら施術方針を決定します。

再発予防プログラム

症状改善だけでなく再発予防のための運動指導やセルフケア指導も行っています。

よくある質問(FAQ)

股関節の可動域制限は自然に改善しますか?

軽度の筋肉の硬さが原因であれば改善することもありますが、関節の問題がある場合は改善しないこともあります。

股関節が硬いと運動は控えた方がいいですか?

痛みが強い場合は無理な運動は避ける必要がありますが、適度な運動は股関節の機能維持に役立ちます。

まとめ

股関節の可動域制限は関節包の硬さや筋肉の緊張、骨盤バランスの乱れなどさまざまな原因で起こります。

関節の可動域改善や筋肉の柔軟性向上、骨盤アライメントの調整を行うことで股関節の動きが改善する可能性があります。

股関節の動きが悪いと感じる場合は、早めに原因を確認し適切なケアを行うことが重要です。

参考文献

日本整形外科学会
厚生労働省

この記事を書いた人

井澤晴彦

井澤 晴彦

井澤 晴彦|中新整骨院 院長
(中野新橋駅 徒歩1分)
中野新橋で開業30年。
整体・カイロプラクティックを基礎に、鍼施術を組み合わせた独自の施術を行っています。
首こり・肩こり・腰痛・股関節痛などの慢性的な不調から、病院で「様子見」と言われた症状まで幅広く対応。
一人ひとりの状態を丁寧に分析し、 原因の説明 → 施術 → 再発予防まで一貫してサポートしています。
● 国家資格保有
● 臨床30年以上
● 完全予約制・一貫担当制
「その場しのぎではなく、体と本気で向き合いたい方へ。」
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